勘ぐり村

日本語ラップの話、金の話が多い。

カテゴリ: 宣言

8月17日に行われた「SUMMER BOMB 2019」において、同イベントのオーガナイザーも務めるZEEBRAさんが、自身のパフォーマンスにおいて歌詞を飛ばし、「hey yo 東京 調子はどう かますぜ即興~」というフリースタイルを始めたそうです。





これを受け、本気でアルバム作成に臨むというZEEBRAさん。次回のアルバムではNORIKIYOさんからのDISへのアンサーを行うことを明言していますが、このような話があると、当時NORIKIYOさんが行ったZEEBRAさんのライブへの姿勢についての批判や『エンタテーメントや客への冒涜』といったラインが今もバッチリ突き刺さってしまうような・・・。

ここ最近、大物外国人アーティストの来日ラッシュが続いていましたが、ISH-ONEさんが、来日していたA$AP RockyやKanye Westとの飲みに誘われていて、それを断っていたことを発表していました。


人からのお誘いを断るという、通常世間に公表することはない行動を、敢えて世間に公表する意図とはなんでしょうか?その意図を、「私はA$AP RockyやKanye Westとの飲みに誘われる人間であり、かつそれを断るという行動に出ることができる人間だ」というセルフボーストだと捉えるのは浅薄です。なにせISH-ONEさんは、あのスヌープ・ドッグとの二次元共演(以下の動画参照)を果たし、世界で最も注目されているカリスマラッパーとして知られる人物なのです。凡夫の知るところではありません。



祖父に実業家の横井英樹をもち、かの有名なDisライン「そこどけハーコー気取りのボンボン」を叩きつけられたことで知られるZEEBRAさんですが、Twitterで「ボンボンで死ぬほど金あるからリアルじゃない」との定番の批判を受け、反論を行っていました。

そんなのは20年前の話です。遺産は逆に2000億の借金だったので相続放棄してます。

ZEEBRAさんの収入を月収100万アベレージと仮定すると、利息を無視してもおよそ16666年の歳月が必要となってしまいます。放棄は当然といえるでしょう。

ちょうど一ヶ月前、ツイッターでのヒップホップ説法を繰り広げるKダブシャインさんに対して「ノーギャラでも番組やったりすれば良い」「俺は毎日ノーギャラで(ラジオを)やってる」と苦言を呈していたZEEBRAさんですが、清貧主義との批判を受けたことで、反論を行いつつ自身の月収を公表していました。

これはギャラが低くて辞めた元相棒が現在の音楽ジャーナリズムに対して苦言を呈していたのでつぶやきました。何故なら文化を伝える事とエンタメでお金を稼ぐ事は必ずしもイコールではないからです。大学で講義もしますが薄利です。そもそもラジオは民放でも15年前から雀の涙でした。
逆にエンタメとしては毎月100万以上収入があります。夢はそちらで見て欲しいですね。ラッパーの夢はラジオDJではありませんから。WREPに関しては最近ではツイッターがトレンド入りしやすく、民放テレビやラジオの話題よりも上に行くのもザラなのでそれを武器に少しづつマネタイズ出来てます。

シーンのトップであるZEEBRAさんの月収が「100万円以上」であることに夢があるのかどうかはさておき、Kダブさんを「ギャラが低くて辞めた元相棒」呼ばわりするところがZEEBRAさんらしくてぞくぞくしてしまいます。

お疲れ様でした。

長年の世の中のヒップホップへの理解のなさ、この先ヒップホップがヒップホップでなくなって行くことにこれ以上耐えられないので本日ここでラッパーを引退することを表明します。今までありがとう!!ラブ!ピース!ユニティ!そして楽しもう!!

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